自己破産をするときには通帳も必要になる

      自己破産をするときには通帳も必要になる はコメントを受け付けていません。

通帳

自己破産とは?

自己破産を行うときには、債務者が返済能力を失っていることを証明しなくてはいけません。

この手段は、債務整理という手続きによって実施されます。本来は、お金を銀行などから借りたときには必ずその金融機関に対して返済をする必要があります。しかし、債務者にも日常生活を送る中で様々な事情と直面することもあります。

例えば、ずっと勤務していた会社が突然倒産するなどしたときには、現実的に金銭を返済することが難しくなります。現実的に金銭を返済できない状況でも金銭を返済しないといけないとなると、社会生活は無茶苦茶になってしまいます。

当然ですが、法律はこのような事態を認めていません。債務整理は、こうした債務者も予測することができなかった状況を考慮して考えられた法律です。債務整理を利用すると、債務者の抱えている債務、つまり借金の状況を一から見直すことができるようになります。

借金を減額させたり利息の減額を請求するなど、様々な状況で使うことが認められています。その中でも、最も強力な救済手段として提供されているのが自己破産という手段なのです。

自己破産で重要なのが通帳

当然、これは口頭で証明するのではなくきちんとした物証で行う必要がありますので、証拠を準備することが求められます。その中で重要になるのが、通帳です。

専門的な書類に関しては、債務整理の依頼をした弁護士がかわりに全て作ってくれますが、書類の作成に必要になる証拠は債務者本人が用意しなくてはいけません。では、なぜ銀行通帳を準備しなくてはいけないのでしょうか。

それは、債務者の財産の状況を非常に簡単に説明できるからに他なりません。金融機関である銀行は、債務者が財産を隠していないかどうかを確認してきますので、通帳が存在すれば本当に財産を保有していないことを証明することができます。

通帳を見れば、その人物の日常的なお金の流れがわかるようになりますので、本当に自己破産を行うにふさわしい人物なのかどうかが簡単に確認できるわけです。

当然ですが、通帳を隠したりすると所得を隠していると判断されることもあります。これは、金融機関だけではなく裁判所の心証も悪くなってしまいます。ですから、求められたときにはきちんと提出しなくてはいけません。

自己破産を行う際には、財産をほとんど保有していないことが求められます。そもそも、自己破産には債務を弁済する必要がないという免責の理由が求められることになるからです。

例えば、銀行からお金を借りる人の中には、担保を準備してお金を借りる人も存在します。この担保は、言い換えると債務者の財産に相当するものです。お金を返済できなくなったとしても、この担保を金銭に変換して返済できるのならば銀行側はそれを実行することになります。

では、こうして担保ごと返済の材料として使われてしまったときにも通帳には一切のお金を残すことができないのでしょうか。実は、そうではありません。

仮に、銀行に対して預けておいた担保が不動産だった場合には、一定の金額を手元に残すことも可能です。これは、必要最低限度の生活を送っていくときに必ず金銭が必要になるからに他なりません。

確かに、債務を弁済することができなくなった債務者の責任はとても重いです。だからと言って、全ての責任を債務者だけに背負わせることはできません。

債務者にも、日常生活を送る権利は憲法によって保障されていますので、その権利を守るために自己破産後に必要なお金は手元に残すことができます。ですから、財産をすべて無くさなくてはいけないわけではないということを覚えておくことです。あくまでも、現状で返済能力がないと確認できることが大切になります。